緑乃帝國 緑のオンライン文芸誌

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八発八中のパウル

 宣教師のパウルが火星より帰還した。
「私は世界の真理を見てきた。それをこれから、皆に伝えよう」
 未来の世を見てきたのだ。使徒たちにパウルはそう語った。そうして幾つかの予言をしてみせた。それらはすべて的中し、使徒たちはもちろん、主や、全米さえも驚愕した。
 ざわつく信者たちを手を挙げて制し、彼は背中から、大きな楽器を取り出した。
 左手用のストラトキャスター。
「今千年紀一番の波が来るぜ」
 未来のビートが、会場に鳴り響いた。
 リンゴはいないが、ジョンはいた。ジョージもいた。

 ドラムは、あと四本の腕で、何とか叩けるだろう。

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  1. 2010/07/20(火) 12:09:01|
  2. 茶林小一
  3. | トラックバック:0
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嘘泥棒

「いらっしゃいませ、ご主人様!」
 アオザイ姿のあの子が、満面の笑顔で出迎えてくれる。僕以外には決して見せない、その笑顔で。
 久しぶり。私のことなんて、忘れたのかと思っちゃった。僕の太股に手を這わせながら、そう囁く。あなただけなんだからね。仕事抜きでご奉仕してあげるの。ああ。彼女が言うからには、きっとそうなんだろう。
 お飲み物は? ラブラブカクテル? へえ、気に入っちゃったんだ。特別なお客さんにしか出さないんだよ、あれ。知ってるさ。君と僕だけの、特別だ。
 ラブラブカクテル、はいりまぁす。それじゃあ、一緒に、かき混ぜよっか。はい。
 おいしくなぁれ。おいしくなぁれ。
 はい、どうぞ。美味しい? もちろん。だって君が魔法を掛けてくれたんだもの。えへへ。はにかむその顔が、また可愛い。
 えっ。お金、借りてきてくれたんだ。うん。前回ので、資金が尽きちゃってね。でも、君に合いたかったから。やだぁ。でも、嬉しいっ。でも、毎日来てくれたら、もっと嬉しいんだけどなぁ。うん。努力するよ。
 あ、ごめんね。あっちのお客さんが呼んでるから。え? もう帰るの? じゃあ。
「ご会計、有り金ぜんぶ、いただきまぁす♪」

  1. 2010/07/06(火) 11:50:39|
  2. 茶林小一
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

編集人

茶林小一

Author:茶林小一
 バカSFからバカSMまでをモットーに、火星人や大和撫子などの絶滅危惧種を保護するため世界緑化運動を推進しています。応援よろしくお願いします。

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