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緑乃帝國 緑のオンライン文芸誌

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三丁目の女

「三丁目の浮気くらい、大目に見ろよ」
「開き直るその態度が、許せないのよ」
 二挺拳銃を華麗に操りながら彼女が俺を追ってくる。二丁目なら商売女だからまだ我慢できるが、三丁目ならそうではないから許せない、というのが彼女の理屈らしい。
「ここが地獄の三丁目よ」
 銃弾から身をかわしながら、角の豆腐屋、その隅に貼ってある緑のプレートを見る。八丁目。違う。だがこの通りを進めば、丁番は一つずつ減っていくことになる。追い込まれている。そう思った。
 反転する。彼女は驚きの表情を浮かべたが、それも一瞬。丁度よいとばかりに突撃してくる。
 俺は物陰を利用しながら、距離を詰める。丁々発止のやり取り。だが、俺の方が一枚上手だった。
 躍り出たと見せかけた俺の服に、何発もの銃弾が埋め込まれる。その隙に、パンツ一丁の俺は彼女の脇をすり抜け、逆の丁目へと走り抜けた。
 やれやれ、何とか切り抜けた。あとは彼女の怒りが収まるまで、どこかに隠れているしかない。長丁場になりそうだが、まあ、どうにかなるだろう。
 そう考えていた矢先に、一発の銃声。
 俺の眉間を撃ち抜いたのは、通りの先にいた、浮気相手の女だった。
「両手をついて謝ったって、許してあげない」

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  1. 2010/05/25(火) 16:21:23|
  2. 茶林小一
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

編集人

茶林小一

Author:茶林小一
 バカSFからバカSMまでをモットーに、火星人や大和撫子などの絶滅危惧種を保護するため世界緑化運動を推進しています。応援よろしくお願いします。

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