突然ですが読書録をはじめました。最近読んだ本や観た映画の感想などをつらつらと綴っていきますよ。作品がないときの穴埋めじゃないですよ。ないですよ。
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虚像の砦 (講談社文庫 ま 54-5) 『ハゲタカ』で有名になった真山仁の作品。テレビ局が舞台のお話。少し前の事件ですが、中東での日本人拉致事件をモチーフにしてあります。
会社を守るのか社会的道義を優先するのかというのはどのような仕事にもついて回る問題ではありますが、願わくば自分が「働く」ことによって世の中がほんの少しでもいいからよい方向に進んでいって欲しいとは思うよね。そんなことを考えた作品。
主人公の風見はなかなかにハードボイルド気質で好きだ。
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世界の日本人ジョーク集 (中公新書ラクレ) 私がポケットジョーク好きというのは一部の方は御存知でしょうが、こちらは日本人に関する世界のジョーク集を集め、そこから外国から見た日本人像を分析するという内容になってます。
全体的にネタは少々古めなので、「昔日本は世界からこう見られていた」という過去の流れを認識するような視点で読んだ方がよいようです。
絡みで日本以外の各国の外部的印象も垣間見られます。最近中国がどうとかよく聞きますが、ジョークの世界では中国は昔からこんなのなんだぜ?
- 2008/05/20(火) 17:50:36|
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第一回目がなかなか評判よかったようで安心しております。他人が読んでる本ってなぜか気になるよね。
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今日の早川さん 某所雑記で書いた早川さんとか岩波さんとかの元ネタです。一部の系統に偏ったビブリオマニア女子をモチーフにしたコミックです。ネタの切れ味は今ひとつだけど目の付け所がいい。同類の方は共感したり身につまされるエピソードがいっぱいなのではないかと思います。
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梅咲きぬ (文春文庫 や 29-6) 近頃の時代小説では一押しの山本一力の作品です。
主人公と、その母親や踊りのお師匠さんといった周囲の人々が格好いい。
まっすぐに凛として生きるというのは一人では無理なんだよなあ、とつくづく思う。環境や、そういう美意識を持った人々が周囲にあってこそ一本気に生きていくということはできるんだと思う。
特に自分と自分の周りがあって、その中で自分が生きているんだということ、その環境とともに生きるという考え方の中には大事なことがたくさんあるなあ、と再認識しました。
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3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代 (ちくま新書 (708)) 会社を辞めた若者たちのその後を追った取材がメインの一冊ですが、主題は若者たちの生き方ではなく時代変遷による価値観やシステムの変化の方に置かれているようです。
終身雇用その他高度成長期時代にあった価値観は今は通用せず、それに伴って会社に所属することのメリット自体がものすごく目減りしている、ということをこの本は指摘したかったのではないかと思います。作者さんはその価値観の変化にどちらかといえば好意的なようですが、私はそうは思わない。確かに高度成長期時代につくられたシステムや「社会常識」の中にはおかしいものはあるし是正していかなければならないものはたくさんあるけど、新たに変わってできつつあるシステムが旧来のものと比べてよいかと問われたらまったくよろしくないと私は答える。結局他人より自分、自分が出世したりたくさんお金を手にするためなら他人を蹴落としたり、奪い取ったり、服従させたり、モラルに抵触することがらを隠蔽したりという根っこの部分はまったく変わっていないし、むしろそれらを効率的に、先鋭的に行えるようなシステムに作り替えられていっているような危惧を抱きます。そんなシステムやらもしくは株式売買の成功やらでお金と力を手にした若者たちがその後に世の中が幸せな方向に転がるような働き方をするかと考えたとき、とてもじゃないがそうは思えない。意識していないだろうけど我々自身が日々世の中を棲みにくい方へ、棲みにくい方へと動かしているし、今3年で辞めた若者たちが個人主義的価値観に金と力を備えたときのことを考えると寒気がします。
- 2008/05/27(火) 13:28:37|
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ロッカーズ / 川島誠 青春小説が流行りなので(私の中で)読んでいますよ。
ピアノやバイオリンを弾いていた少年がロックと出会い、楽器をストラトキャスターに持ち替える。漫画のようなストーリー展開ですが、現実にだってクロスロードでブルーズという名の悪魔に出逢うこともある。音楽との出会いというのはいつだってそんなものなのかもしれない。
もしも私が万が一青春小説を書くことがあるとしたら、こんな文体で書きたい。行間からロックのビートが響いてくるような、こんな文章がいい。物語はただ淡々と進んで行くし、エピソードは投げっぱなしなので小説としての面白みはそれほどない。でもそれが逆にロックを感じさせるような気もします。個人的には読んでよかったと思える一冊。
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夏の庭―The Friends / 湯本香樹実 青春小説が流行りなので読んでいますよ。
青春小説読みの方なら今更な一冊かもしれない。でも今まで読んだことなかったんですよ、湯本香樹実。何だかすごく人生を損していた気分だ。
物語のつくりや筋立てはステレオタイプ。ですが、個人的な見解ですが青春小説においては箱庭の奇抜さよりもその中で作者さんが何を語りたいのか、何を伝えたいのかということの方が大事だと思っています。
この作品には語りたかったことがしっかりと綴られていると思うし、伝わったと思う。正直泣いた。
この作品に、出会えてよかった。そう思います。未読の方はぜひ。
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マリア様がみてる マーガレットにリボン / 今野緒雪 青春小説が流行りなので読んでいますよ。 ……はいそこ、三回目にしてもうRunawayしないように。だから言ったじゃない! 本当に乱読だって言ったじゃない!
あと、心優しい皆様におかれましては、
なぜ読んでいるのが最新刊なのかなどといった点にはお触れにならないようお願いいたします。お願いいたします。
しかし何ですね。このシリーズはいつも読んでいると胸がもきゅもきゅしますね!
- 2008/06/03(火) 12:07:18|
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夏への扉 / ロバート・A・ハインライン 読むのは五度目くらいかな。この季節になると読みたくなるよね。
君が猫好きか、夏への扉を探しているのであれば、この小説を読んでみればいい。私は猫好きでも夏への扉を探しているわけでもないけれど、それでもこの作品が好きなのは、この作品が上質のSFであるからだけでなく、上質の、人間の成長を描いた小説だからだ。
年代物の作品だから、使われているアイデアや、SF考証や、舞台設定は流石に古びている。しかしそれを除いてもこの作品が魅力的であること、特にリッキィが魅力的であることには変わりはない。
読んだことがない方は、この夏にぜひ読んでいただきたい。
全然関係ないですが、この作品は色々なジョークネタ・パロディネタのネタ元にもなっているので、これを読んだあとなら意味がわかるネタもたくさんあると思います。そういうのって大事だよね。
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杉山くんたちは夜専門 ちなみにこの読書録では観た映画も載せることがあります。有名なヤツとかは載せないので主にB級とか、むしろC級とか。何かそのへんの。素人にはお勧めできない。
もともと舞台だったのを映画にした作品で、内容も見るからに低予算の、舞台まんまの作品です。
もともとが舞台だし役者さんもそっち系統の人を集めてあるので、間やスタンスの取り方が秀逸。笑いが中心の前半からじわじわとシリアスな方向へと話が転がっていきます。
映像的な面白さは皆無に近いので、本当に舞台を観るような感じで観れば楽しめる作品だと思います。
中古ショップで容赦なく投げ売りされてるので、興味を持たれたなら探してみるのも一興かと。
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アップタウン・ガールズ 本日は映画をもう一本。これも観るのは三度目くらいかな。
某『宇宙戦争』で壊滅的なまでに可愛くなかったダコタ・ファニングですが、皆さんにはこの映画でぜひダコタ・ファニングに出逢っていただきたい。すっげー可愛いから。彼女の演技を観るだけでもう他の粗はすべて許せます。個人的には。
お話的にも、まあ、そんなに悪くはない。青春小説(小説じゃないけど)が大事なのは構成じゃなくてその中で何を語りたいかということと、それがしっかり伝えられているかどうかだと思うからだ。
とにかく茶林くん的にはお薦めの一本です。こちらも今では投げ売りされていると思うので、見かけられたらぜひ。
- 2008/06/11(水) 00:51:11|
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ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈1〉 / アイザック・アシモフ■
ファウンデーション対帝国 ―銀河帝国興亡史〈2〉 / アイザック・アシモフ■
第二ファウンデーション ―銀河帝国興亡史〈3〉 / アイザック・アシモフ 御茶研で『鋼鉄都市』の話題が出ていたので懐かしくなって読み返そうと思ったのですが、見つかりませんでした。いったいどの箱に仕舞ったのか……。
で、代わりに見つけたのがこれ。つい読みふけっちゃったよ。
銀河帝国の繁栄の終わりから滅亡、そして再興までを描いた一大叙事詩。壮大ながら精密な物語はまさにセンスオブワンダーの塊で、ワクワクさせてくれること請け合いです。
タイトルや設定から硬めのガチガチSFと思われがちですが、アシモフのおっちゃんの作の中ではむしろエンターテインメント寄りだと思います。今までSFにあまり触れたことがないという方にこそむしろ読んでいただきたい。
- 2008/06/24(火) 23:01:21|
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